

Story創業ストーリー
アグリメディアの創業から
現在までのヒストリーを
ご紹介します
2011年4月1日、アグリメディアは「アグリ」=「農業」、「メディア」=「つなぐ」という意味を社名に込め、農業の変革にチャレンジする会社としてスタートしました。
準備期
For Corporations なぜ農業ビジネスなのか

様々な産業をリサーチ
私自身は、農業に関わる大きな原体験があり、それをもとにアグリメディアを立ち上げたわけではありません。先に「起業をしよう」と決め、そこから色々な産業や事業の可能性を調べて、自分が何の事業を手掛けるのかを検討しました。事業とは何らかの「課題を解決すること」と考えており、調べていくうちに、より大きな課題にチャレンジしたいという気持ちが強くなっていきました。
何年も続く課題を
誰も解決していない
その中で、最終的に「一生かけてやりたい!」と思えたのが農業でした。
それは、農業界自体が「衰退している」「課題が多い」と何十年も言われていながら、それを変えようとしているプレイヤーが誰もいないと思ったことです。調べれば調べるほど様々な領域で課題が出てきて、少し考えるとできることがたくさんありそうなのに、そこに対して本気で変えようとしている人はいなかったのです。
今後起こる変化こそがチャンス
もう一つは、業界全体に“変化の兆し”があったことです。
国策で変化を促していたり、もともと巨大な影響力をもった組織の立ち位置が、今後変わっていくだろうと予測できました。
私には、これらが大きなチャンスに見えました。「この農業界を誰が変えるのか」、その問いに自分が応えるのはチャレンジングだし、人生をかける価値があると思い、この分野での起業を決意しました。
創業期
The Early Days 農家300軒を廻って

創業後、まずやったこと
ビジネスをやるうえで“現場感”の必要性を強く感じていましたが、私自身は、それまで農業の現場との接点はありませんでした。
そこで、創業後にまずやったことは、直接足を運んで農家さんの生の声を聞くことでした。
「何育ててるんですか?」と声をかけ、時には農作業を手伝いながら、延べ300件の農家さんに話を聞きまわりました。
聞こえてきた声は、わたしの想像を上回るものでした。
子供に継がせたくないという声
農家さんの口からは、収益の上がらない構造や、農地管理をせずに放っておく理由、後継ぎがいない実状など、ネガティブで暗い発言が次々に出てきました。夢を語る魅力的な農業法人や農家さんにも出会えた一方で、ほとんどの生産者は後ろ向きでした。「課題だらけの業界だ。変えなくては衰退が続く」そう思った瞬間でした。何よりも「農業を自分の子供に継がせたくない」という言葉が多く、改めて自分自身のチャレンジの意義を感じました。
失敗期
Failure 最初の農業体験ビジネスコケる

“農業体験”という新たな価値
様々な課題をヒアリングした中で、まず考えたのが、都市部から農家にお金が流れる仕組みをつくることでした。これまでの「農産物をつくり、市場に卸して売る」というだけではない新たなアプローチをしてみようと思いました。
そこで目を付けたのが「農業体験」でした。農家の人たちは、土を耕したり収穫したりする農作業を「辛い労働」と捉えているのに対し、都市部に住む人たちは「レジャー感覚で楽しい」と感じていることが分かり、そのギャップがビジネスチャンスと考えました。


初事業は失敗
そして2011年6月、アグリメディア初事業となる収穫体験イベントを開催。郊外で、農家から学びながら収穫体験ができるイベントとして、都市部からの参加を募りましたが、結果は大失敗に終わりました。
プロモーション計画が甘く、イベント参加者のほとんどが知り合いしかいないという結果でした。また、イベント自体のニーズはあるものの、事業として伸ばしていくには難しいことも分かりました。
初年度の売り上げは、ほぼゼロに近い状態で、すぐに次の事業をスタートする必要がありました。
打開期
Break-Through シェア畑の開園

使われていない都市部の農地を活用
収穫体験イベントは上手くいかなかったものの、農業体験が事業になることには自信をもっていました。
そこで今度は、都市部の住宅地の中に使われていない農地がたくさんあることに着目。高齢化や収益の出にくい構造のために、管理が行き渡っていないいない農地を預かり、初心者でも気軽にできるサポート付きの貸し農園「シェア畑」を企画しました。
ニーズをとらえ、
国内最大規模に成長
このシェア畑も、当初は「そんなサービスに利用者が集まるわけがない」(農家さん)と、なかなか開設場所が見つかりませんでした。それでも粘り強く交渉を続け、埼玉県川越市に第一号農園を開園しました。それが、都市部の農地を有効活用する取り組みとして、メディアでも多数取り上げられ、2つ、3つと農園数を増やし、開設後すぐに契約が埋まる人気ぶりでした。その後、順調に農園数を拡大し、国内最大規模の貸し農園事業へと成長しました。
自治体や企業と
様々な農業ビジネス展開へ
シェア畑の実績が認められ、行政や自治体、農業参入検討企業などから、様々な相談や依頼をいただくようになりました。郊外型レジャー農園の企画、農業関連施設の運営、企業の農業参入支援など、様々な事業やサービス企画に取り組みました。時には失敗もしながらも、1つ1つの案件を実直に取り組むことで、多くのステークホルダーとの信頼関係を構築しています。
拡大期
Expanding アグリ・コミュニティとの合併