2022年1月に入社した大塚さんは農業求人サービス「あぐりナビ」の営業担当として、人材不足に悩む農家さんへの採用支援に携わっていらっしゃいます。
顧客が抱える採用課題に向き合う日々
―現在はどのような業務を担当されていますか?
農家様と求職者様を繋ぐ農業求人サービス「あぐりナビ」で、リクルーティングアドバイザー(営業)として従事しています。人手不足のお悩みに対し、採用課題のヒアリングから求人のご提案、掲載後のフォローまでを一括で対応しています。
農業に関わる職種の中でも、営業職やドライバー職、研究職、エンジニア職といった非生産職の人材を採用したい農業関連企業様のご支援をさせていただいております。
元々取引先としては生産法人と言われるような農家様であったり、牧場様がメインだったのですが、そこから枠を広げてアグリビジネス(農業関連の経済活動全体のこと)を展開しているクライアント様をメインに担当しております。
―農業分野に興味を持ったきっかけを教えてください
元々群馬県の田舎で育った事もあり、自然と戯れる事が好きでした。祖母の畑を手伝っていた事が農業に興味を持つきっかけになったと思います。大学は農学部に進学したため、カリキュラムにフィールドワークが多く国内外の農業に触れる機会もありました。
―仕事を通して印象に残っているエピソードはありますか?
元々他の求人媒体を利用していましたが採用に至らず、これ以上予算をかけるかどうか、農業自体も続けていくかどうか悩んでいる農家様がいらっしゃいました。一旦弊社の話を聞いてみたいということで、お話する機会をいただきました。そこで弊社からもご提案させていただき一緒に頑張っていきましょうと「あぐりナビ」を利用いただくことになったんです。
結果としては、実際に求人広告を出したところ3ヶ月で良い人材に巡り合え採用に至りました!その農家様とはその後もお付き合いさせていただいていて、「今やっと軌道に乗ってきたんだよ」とご連絡いただいた時にはやっぱり嬉しかったですね。
未経験の挑戦、正直不安もあった
―前職を転職しようと思ったきっかけを教えてください
前職では、主婦に特化した人材派遣会社に5年程勤めていました。転職のきっかけは、コロナの影響だと思います。派遣という満期がある雇用形態は、景気に左右されやすく、なかなか長期的視点で採用課題を解決することができない歯痒さがありました。
転職活動では「長期的な雇用を前提とした採用支援」×「アグリビジネス(農業関連の経済活動全体のこと)」を転職軸に置いていました。
ー農業界を転職軸に置いた経緯を教えてください
コロナ鍋で第一産業への関心が強まったという記事を複数のニュース記事で目にし、昔から農業が好きだったなという気持ちを思い出すきっかけになりました。
とはいえ、少子高齢化が進み農業界にも課題が山積している、この現状のギャップに対してすごく面白そうだなと興味が湧いて、転職活動を始めました。
―面接で印象に残っていることはありますか?
二次面接の際に部長とお話させていただいて、「この人と働いたら面白いな」と感じたのが入社を決めた大きな理由の一つです。農業ビジネスの成長に対する熱量を強く感じました。
僕はこれまで農業分野の経験がない人材なので「これから農業ビジネスを大きくしていきたい。一緒に力になって欲しい」と言っていただけたのは素直に嬉しかったですね。
―未経験業界への挑戦、不安もあったそうですね
ええ。農業のことをわかっているつもりでも、実際に現場に出た経験が大学の実習くらいしかなかったので正直不安でした。農家様と接する中で、当事者としてのお気持ちやご状況を把握できるのかなという点がすごく心配でした。
―入社後、その不安は払拭されましたか?
はい!営業職は実際に農家様へ訪問させていただく機会があり、不安も払拭されました。
もちろんオンラインやお電話でもお打ち合わせは可能なのですが、訪問して直接お話できると、世間話やコミュニケーションを通して見えてくるものだったり、学べるものが格段に多く貴重な経験をさせていただきました。
―農家様と直接お話しすることで気づきはありましたか?
一番は農業に対する覚悟を強く感じました。
農家さんによっては若い頃から子供を養うために始めたとか、こういうご時世でなかなか安定しない中で試行錯誤して、こういうところにこれだけ投資して、今後規模を拡大する予定なんだよね、とか。そういう話を聞くと、事業に対する覚悟を肌で感じることができます。
課題解決にどれだけ貢献できてるか、それがモチベーション
―大塚さんは新人賞を受賞されたと伺いました。成功の秘訣はありますか?
当たり前のことを当たり前にやる。これに尽きます。
農家様に契約していただいたから終わりではなくて、採用が完結しかつそこから継続していただくことが最終ゴールだと思っています。
そのゴールを達成するために、例えばそもそもまず応募数が少ない、マッチングしてない、求職者様からの応募は来ているが、ターゲットとずれてる場合に関しては、軌道修正であったりとか、そういったところまでサポートさせていただいてます。
―業務の中で農家様とやりとりすることは多いのでしょうか?
とても多いですよ!恐らく1日の業務の大半は農家様とやりとりしていますね。
―営業職としてやりがいを感じるポイントを教えてください
営業職として働く中で意識していることは「ファンを作る」こと。
やはり人と人が交わる仕事だからこそ、自分にしかできない付加価値みたいなものを提供する意識を持っていて、それが結果として「大塚さんに任せてよかった」というお言葉をいただける。すごく嬉しいなと思いますし、それが農家様にとって一つの課題解決に繋がったのかなとやりがいを感じますね。
また、少子高齢化による農業界の人材不足が叫ばれている中で、僕が営業として達成する金額や件数が多ければ多いほど、それだけ課題解決に繋がっていると実感できています。
前職にもアグリメディアにも共通しているのが「サービスの社会貢献性の高さ」という点で、どれだけ自分がそこに貢献できてるのかという指標が数字として一目瞭然であることが営業職の面白みであり、僕のやりがいですね。
―アグリメディアとしての介在価値を感じる瞬間を教えてください
ただ求人広告を売る・ただ人材を紹介する、そうではなくて、採用支援を通じてその農家様が発展していく先々のビジョンを見据え、提案するのが介在価値なのかなと思います。
特にここ数年で言うと、どの農家様もコロナ禍であったり世界情勢といった外的要因から、先々を見据えた動きがしにくくなっています。だからこそデータに基づいた提案であったり情報提供ができるのは、業界特化型である弊社の介在価値だと感じています。
―ありがとうございました!