PICKUP CASE STUDY都心の空を望む屋上菜園が地域をつなぐ。大型複合施設「蔵前JPテラス」にある屋上貸し菜園の運営を受託

消費者 JPビルマネジメント株式会社 2026.05.26

近年「東京のブルックリン」として注目を集める台東区蔵前。このエリアに、大型複合施設「蔵前JPテラス」が2023年4月にオープンしました。

敷地面積約14,400㎡・延床面積約99,700㎡の規模を誇る同施設は、オフィス棟、住宅棟、物流棟が一体となった大型複合施設です。
施設内にはテニスコート約11面半相当の広大な屋上庭園を有し、その一角に「蔵前JPテラスファーム」が開園。都心の空を望む都市型貸し菜園として、開園以来利用率100%を維持してきました。

 

既存サービスを継承した菜園管理の受託

蔵前JPテラスファームは、これまで別の事業者が菜園運営の一切を担ってきました。この度、施設管理者が、既存事業者との契約更改を検討する際、ご縁あって新たな事業者候補としてご提案の機会をいただきました。

ご提案にあたって同社が重視したのは、主に以下の3点です。
・運営事業者が変わっても、これまで通りのサービスを安定して提供できること
・菜園の利用率を維持し、活気ある菜園の状態を維持できること
・施設が掲げる地域交流を文脈としたイベント企画・運営を体現できること
単なる菜園管理にとどまらず、施設関係者や地域住民と連携し、コミュニティ形成までを担えるかどうかが、事業者選定の重要なポイントとなりました。

その結果、全国約120か所の「シェア畑」を運営するアグリメディアの農園管理実績と、農体験を起点とした交流イベントの提案力が評価され、事業者として選定されました。

2026年4月、蔵前JPテラスファームの運営事業者がアグリメディアへ引き継がれました。菜園管理や栽培指導、利用者の募集、契約管理・出納管理といった運営全般を一括して受託しています。さらに、地域交流イベントの企画・運営も担うことで、地域に根差した活気ある菜園づくりを推進してまいります。

事業継承に向けた入念な準備

まず着手したのは、既存利用者への安心感の醸成です。
運営事業者が切り替わる際、利用者が最も不安に感じるのは「これまで通りのサービスが継続されるか」という点にあります。当社は、この「安心感」を最優先事項に掲げ、運営の引き継ぎに取り組みました。

前事業者とは数ヶ月にわたり綿密な協議を重ね、単なる事務手続きの共有に留まらず、土壌の状態や季節ごとの現場の課題、過去の利用者対応といった「現場レベルの生きたノウハウ」をヒアリングしました。また、シェア畑で培ってきた当社のノウハウも組み込み、利用者が安心して継続できるだけでなく、利用満足度も上がる環境作りを目指しました。

並行して、既存利用者を対象とした運営体制の変更に関する説明会を実施。
契約の切り替え方法や新サービスの内容を、対面で丁寧にお伝えすることで、「新しい会社になっても安心だ」という温かいお声をいただくことができました。

一方、新規利用者の募集においては、当社が培ってきた運営ノウハウを最大限に活用しました。公式ホームページやInstagramを起点に募集告知を開始。また、自社の既存サービス利用者へ向けた告知も行いました。
野菜づくりに関心の高い層へダイレクトにアプローチした結果、募集開始後すぐに大きな反響を呼び、早期の利用率100%達成につながりました。

「農」を共通言語に、多様な人をつなぐイベント運営

蔵前JPテラスファームでは、農園運営と並行して、施設関係者・近隣住民をつなぐ地域交流イベントが行われています。
2024年10月には、施設の公開空地や屋上庭園を利用したマルシェイベントを開催。シェアファームのハーブで作ったハーブウォーターの試飲コーナーを設け、施設関係者や近隣住民など老若男女問わず幅広い層がイベントを訪れ、楽しんでいただきました。

「農」という共通言語が、普段接点のない多様な人々を引き合わせる。アグリメディアはこうした地域交流イベントの企画・運営も受託し、施設と地域をつなぐ役割を担っています。

アグリメディアは、これまで培ってきたノウハウを活かし、農体験を通じて、施設と地域住民をつなぐ場をつくり、当社のビジョンを体現してまいります。

【施設概要】

施設名蔵前JPテラスファーム
所在地東京都台東区蔵前一丁目3番25号 蔵前JPテラス 屋上庭園(9F)
施設オーナー日本郵政不動産株式会社
管理会社(委託先)JPビルマネジメント株式会社
施設規模敷地面積:約14,400㎡ 延床面積:約99,700㎡
区画数貸し菜園:32区画(2.7㎡/区画)、シェアファームエリア:94.72㎡
利用期間4月1日~翌年1月31日(10カ月)
開園年2023年4月
開園時間夏期(4~9月)7:30~18:30、冬期(10~1月)7:30~17:30
スタッフ常駐日水曜・土曜・日曜(時期により変動の可能性がございます)