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社員紹介

棚田のある風景や里山に憧れて…

IT企業に勤めていた頃は仕事漬けの毎日で、やりがいがある半面、どうしてもストレスフル。週末の釣りやシーカヤック、ハイキングなど、アウトドアの趣味を楽しみに、心身の健康バランスをとっていたような気がします。そのひとつが、実家の土地を引き継いで始めた家庭菜園でした。土を触ること、手をかけた野菜が育ってくれることに、仕事とはまた違った、実感のこもったやりがいを感じまして、いつの間にかのめり込んでいったんです。そのうち、退職したら地方に移住してセカンドライフを…と本気で夢見るようになっていました。海のそばの棚田のある風景や、地元の人たちと交流しながらのゆとりのある生活、憧れますよ。でも現実には老後のことや、住み慣れた土地を離れることを思うと、悩ましいところでした。

そんな時、インターネットでふと見かけたのが、菜園アドバイザーという仕事でした。趣味の延長で家庭菜園をしている自分が、お金をいただいて人に教えることができるのかと不安はありましたが、これはもしかして「就農」「移住」以外の、自分が目指す方向に近い選択肢なのではないかと思い、とにかく話を聞いてみたいと思ったんです。

不安を解消してくれたのは先輩アドバイザーと、「初心者の頃の自分」。

シェア畑の菜園アドバイザーになって、3カ月半ほど経ちました。始めの頃は緊張もするし、答えられないことを質問されたら…と心配もあって、自分からご利用者さんに話しかけるのをためらっていたんです。サラリーマン時代には会議でプレゼンもしていたし、営業もしていたんですけどね。どうも勝手が違うようで。その頃、先輩アドバイザーの「大丈夫。ご利用者さんに教えてもらう気持ちでいればいい」という言葉に、大きなヒントをもらいました。ある程度の経験があれば、野菜にとって致命的な問題というのは分かるものですから、あまり心配しすぎなくても大丈夫なんですよね。その他のどうしても分からないことは、正直に“次回の宿題”にさせてもらいます。何とか疑問に答えたい気持ちで、先輩に聞いたり自分で調べたりしますが、自分の知識は深まるし、ご利用者様との会話のきっかけにもなっています

講習会前の打ち合わせ。先輩の手元に注目しています。

もう一人よくヒントをくれるのは、「初心者の頃の自分」です。あの頃の自分はどんなことを疑問に思い、どんな発想をしていただろうか。どういう風に工夫してきたんだったか。そんなことを思い出しながらご利用者さんにアドバイスをした時に、「なるほど」と目の前ですぐに反応が返ってきたり、「分かりやすい」「そうそう、それが知りたかった」と共感していただけることがあるんですが、これまでの試行錯誤が一気に実を結んだようで、とてもやりがいを感じます。

ご利用者様との会話も楽しんでいます。子どもたちの質問は、素直且つ奥が深いです。

何しろ多くの方は、道具の使い方にも慣れていない。だから例えばキュウリの支柱の立て方・ネットの張り方は、夏野菜の講習会前に、何度か手順を確かめてみました。どう説明すれば、初めての方でもネットを絡ませずスムーズに張れるのか。ちょっとした工夫でも、ネットをピンと張りやすくなるから、作業が楽しくなります。迷ったときは先輩アドバイザーに聞くこともできるし、事務局から配られる資料や動画なども参考になります。工夫しながら人に何度も伝えることで、自分の腕前も確実に上がってきていると思います。

この環境に身を置けるということが、とても貴重だと思っています。

菜園アドバイザーの仕事に興味をもったなら、ぜひ一歩踏み込んでみてほしいですね。一人で野菜づくりのテレビ番組を見たり、本で勉強したりして家庭菜園を続けるのもいいものです。でも菜園アドバイザーでいることで、ご利用者さんからの新鮮な視点からも刺激を受ける。それに先輩アドバイザーは、野菜づくりのことはもちろんですが、農業分野の問題のこと、シェア畑の存在意義や有機栽培のことまで見識が深い方、研究熱心な方もいます。確実に自分の世界が広がりますよ。

チーム全員で、いも掘りイベント用の苗を植え付けました。

今実感しているもうひとつのやりがいは、自分が憧れるような、農業が身近にある暮らし、生きたコミュニケーションのある暮らし、そういうものに近い体験ができていることです。しかも移住せず、自分の生活圏の近くで。都会で貴重な、そんな“場”とか体験を作る側でいられることにも、とても充実感を感じています。
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